コンポジットレジンのメリット・デメリット
投稿日:2021年8月30日
カテゴリ:未分類
こんにちは。相変わらず坐骨神経痛が辛い、ひまわり歯科クリニックの村上です。
今日も暑いですけれど、頑張って行きましょう。
毎日診療をしていて頻繁に目にするのが、詰め物(インレー)の中で起こる、虫歯の再発(二次カリエス)です。
元々インレーという修復物は窩洞の形態が複雑なので、適合が悪くなりがちな詰め物です。特に保険の銀歯のインレーでの虫歯の再発率は非常に高く、私自身もいろいろと工夫をしては見たものの、やはり治してから数年経つと銀歯と歯との境目に隙間が出来てしまい、そこから虫歯になってしまいます。
ですから当院では、将来的に虫歯を作ってしまう保険のインレーは勧めていませんし、特別に患者さんからの要望がない限り、ほとんど行っておりません。
その代わりとして当院では、コンポジットレジンでの修復を行っております。
コンポジットレジンのメリットとしては
● 歯を削る量を最小限にすることができる
● 治療期間が短くてすむ
● 金属アレルギーの心配がない
● 白いので見た目が良い
などがありますが、実感としてはインレーよりも二次カリエスになりにくく、なっても軽症であるというのが最大のメリットだと思います。(ただしこれには緊密な防湿というものが必要です。)
反面デメリットとしては
● 長期の使用により劣化・変色する
● 充填部位によっては欠けたり、割れたりする
● 術者によって仕上がりに差が出る。特に隣接面は難しい
● 窩洞が大きい場合はできないこともある
また各メーカーも注力して、日々新しい製品を出してきています。
そういった訳で、保険の銀歯でのインレーで修復するのではなく、コンポジットレジンでの修復の方が患者さんにはメリットが大きいと思います。
また、コンポジットレジンは保険適用のものと、保険外のものがありますので、後日またお話しさせていただきます。
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