入れ歯の安定剤は必要なのでしょうか？

こんにちは。ひまわり歯科クリニックの村上です。昨日までとは打って変わって、今日は涼しくて過ごしやすいですね。そろそろ秋本番といったところでしょうか？それでは今日も頑張って行きましょう。 

患者さんから『入れ歯安定剤は使った方が良いのでしょうか？』という質問を受けることがあります。TVのCMの影響は大きく、入れ歯というものは安定剤を塗って使うものだと勘違いをされている方がたまにいらっしゃいます。

 結論から申しますと入れ歯安定剤は使わないでください。入れ歯安定剤を使わないとどうにもならない入れ歯は、作り直しましょう。ということです。

 新しく作った入れ歯の歯肉と入れ歯の当たり方や咬み合わせは、入れ歯安定剤を使わないことを想定して作っています。ですから新しい入れ歯に安定剤を用いてしまうと、必要以上に入れ歯と歯肉が強く当たるようになって痛みが出たり、咬み合わせも高くなってしまい、物を噛めなくなるなどのトラブルが生じます。

経年劣化で合わなくなった入れ歯に安定剤を使用しても、やはり新品の入れ歯のようにぴったり合うようになるわけではないので、入れ歯の不安定な動きは止まらず、その結果歯肉や残った歯に悪影響を及ぼすようになります。

新しく入れ歯を作って何度も調整をしてもらっているのに、安定剤なしでは一向に使えるようにならない。こういうパターンもあります。この場合は残念ですが、新しい入れ歯の出来があまり良くないのかもしれません。この場合は入れ歯を得意としている先生に作り直してもらうのが一番良い方法かもしれません。