なかなか終わらない根の治療。半年とか一年以上とか…本当にそんなにかかるの?
投稿日:2021年6月15日
カテゴリ:院長ブログ
『他の歯科医院で根の治療を半年くらい続けて来たけど、なかなか治療が終わらないので転院してきた。』という患者さんは、仕事をしているとよくお会いします。
私たちが『根管治療』と呼ぶ根の治療は、肉眼では見えない部位なので、確かに難易度の高い治療になります。
根の治療が必要な歯には2つのタイプがあって、どちらのタイプかによって治療期間が変わってきます。
タイプ1:根の治療をするのが初めての歯
タイプ2:以前に根の治療をしたことがある歯
①の場合は治療期間が短くて済み、だいたい2~3回で終わります。
②の場合は根の先に膿を作っていることが多く、痛みや排膿が続く場合は①よりも長くかかります。それでも、根の中の清掃は3回もかければ終わります。その後しばらく様子を見て、経過が悪ければ根の中からではなく、外科的に根の外側から治療をしていくことになります。
根の治療で大切なのは、無駄に回数を重ねることではなく、原因である根管内の汚れをマイクロスコープやCTなどを用いて肉眼で確認し、徹底的に短期間で取り除くことです。
また取り除いた後でも症状が取れなければ、速やかに外科的な処置に移行する。このことに尽きると思います。
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