パーフォレーション(偶発的穿孔)のある歯なので抜歯と言われた。本当に残せない?
投稿日:2021年8月24日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは。
ひまわり歯科クリニックの村上です。
今日からパラリンピックですね。アスリートの皆さん、頑張ってください。
神経の治療をした歯に起こる痛みや腫れの原因のひとつに、パーフォレーション(偶発的穿孔)というものがあります。
聞きなれない言葉だと思いますがパーフォレーションとは、根管(歯根の中の神経の入っている管)とは別の部位に、意図しない状態で穴が開いてしまった状態のことです。
この穴から細菌が感染して、炎症を引き起こし根尖病変を作り、痛みや腫れを引き起こすことがあります。
パーフォレーションの原因には、
①歯科治療中の偶発的穿孔(歯を削る過程で、穴をあけてしまった。残っている歯質が薄い時に起こるパターンが多いです)
②重度のむし歯
➂歯根の内部吸収
などが挙げられます。
パーフォレーションの治療法としてパーフォレーション・リペアがあります。
これはマイクロスコープなどの拡大視野下で、水酸化カルシウム製剤やMTAを使用して、穿孔部を封鎖し治癒を促す方法です。
パーフォレーション・リペアで治らない場合は、外科的に治療することもあります。
ひと昔前はパーフォレーションのある歯は抜歯、というイメージがありましたが、近年ではかなりの確率で治ります。他院で抜歯といわれた歯でも、一度ご相談ください。
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